太陽の光を浴びて 草むらで花びらをそっとひらくリンドウ
日光に伝わる二荒縁起には こんな話が残っているそうです*
昔 日光の山奥で修業をしていた役小角<えんのおづぬ>は
雪のなか 一匹のうさぎがリンドウの根を掘っているところに出会います
役小角がうさぎに 何をしているのかときくと
うさぎは ご主人様が病気なのでリンドウの根を探しているとこたえました
役小角はリンドウの根を持ちかえり 病人に飲ませたところ
回復したことから 二荒の神さまがうさぎに姿を変えて教えてくれたのだと
日光ではリンドウは霊草として大切にされました
真っ白いリュウノウギクの中に咲く姿は
雪のなかで うさぎがみつけたリンドウのよう♪